明日から本気出すプロ

女はガニ股で頭の後ろで腕を組んだまま、絶えず乳首から送られてくる刺激に脳味噌を溶かしている。乳首からの快感を貪りながら、男が耳元で囁く質問に、情けなく惨めに答えては心臓がドキドキして男への忠誠心に似た好意が高まっていくのを感じ、服従する悦びを刷りこまれていく。

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今やほとんど男の言いなりになっていることに気づかないフリをしながら、言われた通り自らのケツを限界まで突き出して待機する女の下着には小さなシミ。男に媚びる情けない自分の今の格好に心臓の鼓動が速まるのを感じていた。

自分が今まで馬鹿にしていた男に尻を突き出し、男のセリフを繰り返す行為が、心の中に敗北感を刻んでいく。●●れないように指示に従っていたのがいつの間にか男の機嫌を損ねないように、そしてそこから徐々に男に気に入ってもらえるように自分が媚び始めていることに本人はまだ気づいていない。

男は目の前で馬鹿丸出しの腹話術を大真面目に披露し、自分に媚びへつらう女を見下ろすと、過去のこの女の自分への人として見てないような扱いがフラッシュバックし、内側から込み上げる暴力的な苛立ちと御しがたいムカつきを感じる。男はタガが外れたように、目の前の情けないケツ晒している女へとその衝動をぶちまけていく。

男は興奮している。生意気で自分を見下すような態度ばかり取っていた女が目の前でケツ突き出しながら自分の思い通りに従っている光景に。

徐々に相手の様々な部分の権利を差し出させ、手に入れていく男には必死で抑え込まなければ今にも暴れだしてしまいそうな征服感と破壊衝動にも似た高揚感が。一方もはやノーブラで自らの胸を差し出す「それ」は、自分の身体の様々な権利を男に明け渡していく。服従させられ、屈服させられ、媚びたら褒めてもらえるという、脳みそへの甘く、それでいて確実に感じる痺れが、身体の芯から制御しがたい疼きを生み出していた。

人間は自分で選択をしたという事実に縛られる。自分で選ぶということは納得と一貫性を保とうという呪縛を生み出す。選択肢がすでに選択できていないという矛盾は恐怖と希望という逃げ道で蓋をされる。

男は少し無理があるかと少し迷いながら手を伸ばしたが、目の前の調教中の女は言われたわけでもないのに、男の望む通りにブラの所有権を男に明け渡した。

7は修正してまた掲載します。