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気付けば城之内克也は見知らぬ列車に揺られていました。列車の外は成層圏の青と黒の空が何処までも続いてます。向かいの席には今はもういないあの人が座ってます。視線に気付くと此方を見て「このまま時間が止まればいいのに」と言って目を伏せました。

気付けばアテムは見知らぬ列車に揺られていました。列車の外は月に照らされた海辺が何処までも続いてます。向かいの席には焦がれていたあの人が座ってます。視線に気付くと此方を見て「何処までも行きたいね」と言って笑いました。

気付けば海馬瀬人は見知らぬ列車に揺られていました。列車の外は星々の瞬く銀河が何処までも続いてます。向かいの席には今はもういないあの人が座ってます。視線に気付くと此方を見て「帰れなくなっても知らないよ」と言って哀しそうな顔をしました。