おしがま終電

ある日の深夜、[USER]は満杯の膀胱を抱えたまま、誰もいない終電に揺られていた。
あの手この手で気を紛らそうとするが、尿意は全く引く気配がない。

最寄り駅まではあと2駅だが、[USER]は…

もうこれ以上の我慢は無理だと考えた[USER]は、最寄り駅へ向かうよりも無事にトイレへ行く事を優先する事に決めた。

しばらくして駅に到着すると、[USER]は転がるように電車を降りて、改札へと続く階段を駆け上がる。
しかし、改札周辺にはトイレの入口は見当たらなかった。

[USER]は…

次の駅で降りてしまいたい衝動に駆られた[USER]だったが、終電に乗っている事を思い出してぐっと堪えた。
たかが1駅分とはいえ、歩いたらかなりの距離がある。

しかし、最寄り駅まであと5分という所で尿意はぐんとその存在感を強めた。
今や電車のガタガタという振動も辛く、自分の意思ではくねる腰をを止められない程だ。
[USER]は…

トイレがない事が分かった瞬間、[USER]は反射的に改札を飛び出した。
駅出口は南と北の2ヶ所にあるようだが、利用した事のない駅なのでどちらに行けばトイレに辿り着けるか分からない。

一か八か、[USER]は…

このまま待っていても仕方ないと考えた[USER]は、悔しそうに踵を返した。
家まで歩いて10分程度、近道を使えばもう少し早く着く事が出来る。

[USER]は…

[USER]は迷わず近道のある方へと進んだ。
道幅が狭く街灯もまばらだが、ここを真っ直ぐ通れば家、即ちトイレはすぐそこだ。
息を荒くしながら早歩きで進んでいくが、少し行った所で[USER]の目に入ったのは『道路工事中』の看板。
これでは家にたどり着く事が出来ない。

絶望的な状況の中、[USER]は…

近道へ向かおうとした[USER]だったが、今朝方そこで道路工事が行われていた事を思い出した。
泣きそうな顔でいつもの道へと進もうとするが、一歩踏み出した瞬間今日一番の尿意に襲われてしまう。
がっちりと押さえられた股間は湿り気を帯び、限界が近い事を嫌でも思い知らされる。

[USER]は…

絶望しかけた[USER]だったが、ふと近くに公園があるのを思い出した。
最後の力を振り絞ってその公園へと向かい、やっとの思いでたどり着く。
しかし肝心のトイレは敷地のやや奥の方にあるようだ。

タイムリミットが差し迫る中、[USER]は…

公園へ足を踏み入れた瞬間、おぞましい程の尿意の波が[USER]を襲う。
視界はトイレを捉えているのに、膀胱は今すぐこの場で全てをぶち撒けろと言わんばかりに主張を続ける。

限界まで秒読みの中、[USER]は…

一刻も早く家に、トイレに行きたい。
しかし、今走り出そうものなら全てが無駄になってしまうだろう。
そう思った[USER]は膀胱を刺激しないように一歩、また一歩と慎重に歩き始めた。
目に涙を浮かべ、力一杯股間を押さえ、時には激しく腰をくねらせながら、歩いては止まりを繰り返して行く。

そうしてやっとたどり着いた自宅。
激しく足踏みしながら鍵を開け、どうにか玄関へと雪崩れ込んだその瞬間、一瞬の気の緩みをついた熱い液体が指の隙間から飛び出して来た。

ボタボタと大粒の雫を滴らせながら、[USER]は…

やっとの思いで辿り着いた最寄り駅。
尿意が限界まで高まった[USER]は、股間を両手で押さえつけたまま改札脇のトイレへと走る。
しかし、無情にも全ての便器は先客によって埋められており、その上3人が列を成していた。

絶望的な状況だが、[USER]は…